Tuesday, December 25, 2012

「007」男の憧れ 半世紀

ボンドガールのベレニス・マーロウは、竹をイメージした「スワロフスキー」のネックレスとピアス(写真中下)を着用
トム・フォードが手がけたスーツを着るダニエル・クレイグ。左腕にはオメガの腕時計(写真中上)
スーツをスマートに着こなし、窮地に陥っても冷静に任務を遂行する。そんな彼を女性たちも放っておかない――。
ボンドやボンドガールが着た衣装などを展示するイベントも開催中(東京のヴァルカナイズ・ロンドン青山店で)
映画公開に合わせ、多くの男性誌がボンドのファッションを特集
映画「007」シリーズの主役、ジェームズ・ボンドは、世の男たちの理想像を演じ、第1作公開から半世紀を経た今も人気が衰えない。激しいアクションシーンとともに、ボンドの洗練された装いも魅力だ。
 現在公開中の「007 スカイフォール」でも、ボンド役のダニエル・クレイグの装いから目が離せない。例えば、スーツ。グッチのデザイナーを務めた米国人のトム・フォードが手がけた。鍛え抜かれた体に吸い付くようなシルエットが精悍(せいかん)な印象を際立たせる。
  劇中ではめている腕時計は、スイスのオメガ社製のダイバーズウオッチ「シーマスター プラネットオーシャン」。映画で見たと、ボンドにあこがれる 男性が買っていくとか。さらに、彼のかけるサングラスやライフルを収納したケースなど、劇中に登場する小物類にも注目が集まる。
 欧米の高級ブランドが映画にこぞって協賛し、ボンドは「動く広告塔」のよう。それだけボンドの持つ影響力が大きいということなのだろう。映画公開に合わせ、国内外の多くの雑誌も、ボンドのファッションを特集している。
 英国紳士の文化を規範にしたボンドのスタイルは、流行を押さえながら、上品な雰囲気を漂わせる。そんなダンディズムを体現しているからこそ、ボンドは男たちの憧れであり続けているのだろう。

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