ジョルジオ・アルマーニさんの作品展

創造性富んだデザイン

２０１０年のレディー・ガガさんのコンサート用にデザインされたミニドレス（右）

手のひらをかたどったスエードやヘビ革の飾りの付いたクラッチバッグ

「ジョルジオ・アルマーニ」１９９４年春夏

（左から）「ジョルジオ・アルマーニ」１９９０年春夏、９０年春夏、８８年秋冬、９０年秋冬

イタリアを代表するファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニさんの作品展が１３日まで、東京の大型直営店「アルマーニ／銀座タワー」で開かれている。
　 アルマーニさんは１９７５年に自らの名を冠したブランドを創設。８０年代に発表した男性用ソフトスーツがブームとなり、そのパターンをいかした機 能的な女性用のスーツも働く女性から広く支持された。もっとも、今回の展示では「風変わりな」という意味の英語「エキセントリック」をテーマに掲げ、ユ ニークな作品をアルマーニさん自身が選んで並べた。

「ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ」２００８～０９年秋冬

レディー・ガガさんの衣装　※アルマーニさん直筆のイラスト画

「ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ」２００８～０９年秋冬　※アルマーニさん直筆のイラスト画

例えば、米国の人気歌手、レディー・ガガさんの２０１０年ツアーのためにデザインされたミニドレスは、光沢のある突起物で覆われている。オートク チュールブランド「ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ」が０８～０９年秋冬コレクションで披露したシャツは、白いビーズで飾られて「着るアクセサリー」の よう。手のひらの形をモチーフにしたクラッチバッグやサソリをかたどったクリスタルのブローチなど、美しくも一風変わったアクセサリー類なども目を引く。
　広く一般に受け入れられた商品だけでなく、創造性に富んだデザインの存在も知ってもらいたい――。そんなアルマーニさんの強い思いが伝わってくる展覧会だ。